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Stareatphenix -一ノ瀬芳葵-

小説を書いたり、読書をしたり、写真を撮ったり、ゲームをしたりします。電子書籍を「ハイブリッドライブラリー」さまより出版させていただいております。Amazonからご購入いただけます。よろしくお願いします。

『私たちのバイクの旅と、ささやかながら与えられた救いについて』は、面白い作品ではない

  以前からお伝えしておりましたが、この度、電子書籍にて『私たちのバイクの旅と、ささやかながら与えられた救いについて』を電子書籍レーベルHybrid Library様より発売させて頂きました。当初は六月の発表を予定していたのですが、このような時期になってしまい期待されていた方には申し訳ないことをしました。ただ、その分作品の出来は良くなっていますのでどうぞお楽しみ下さい。

 

 

 

私たちのバイクの旅と、ささやかながら与えられた救いについて (Hybrid Library)

私たちのバイクの旅と、ささやかながら与えられた救いについて (Hybrid Library)

 

 

 

 

 いきなりタイトルの件なのですが、自分で出しておいて、しかもあらゆる人の力を借りて発表しておきながら、こう言い切ってしまうのは心苦しいのですが、本作は面白い作品ではありません。

 

 面白い作品は同じHybrid Libraryより発行されている『ひめとり!』です。エンターテイメント性の高さで言えば、この作品に敵うとは全く思っておりません。王道のライトノベルの設定に、起伏があってバランスの良いストーリー。売れ続けているのには理由があります。

 

 

 

ひめとり!

ひめとり!

 

 

 

 それならばどうしてこの作品を書いたのか。それは本作の後書きにて詳しく触れていますのでここで改めて言い直しませんが、「面白い、面白くない」の彼岸にある何らかの読者の感情を揺すりたくて奮闘しておりました。

 

 ただ、小説というのは読めば一度読者のものですから、「面白い、面白くない」と感じていただくのは、読者諸氏の自由であります。それでも私はそういう範囲で小説を語る方々とは張り合わずに、心のずっと奥深くに訴えることがしたかったのです。

 

 千人に売れるよりも、十人から感想がもらいたい。ずっとそういう思いで作品を作り続けていましたし、ヴィジュアル面に口を出させていただく時も必ず念頭に置いていたのがこのテーマです。その結果、多くの関係者にご理解をいただき、本作が出来上がりました。そんな私のわがままによって四ヶ月近くの延期があったとも言えます。その結果、本作は「面白い」ものではなくなりました。代わりに作品としての幹がひたすら太くなったように感じられます。太い幹には様々な枝葉を支える力があります。その葉っぱ一枚一枚が誰かの救いになるように、私は色々な仕掛けを作りました。編集をして下さった弥生肇さんと何度も打ち合わせをして、作品の構成を整え、細部を詰めました。

 

 その結果として出来上がったのが、この本となります。

 

 平たく言ってしまえば、この作品が面白いか面白くないか、この作品はライトノベルなのか一般文芸なのか、この作品はフィクションなのかノンフィクションなのか、この作品は詩なのか小説なのか……そういった多くの質問に容易には答えられるような作品ではないということです。是非、皆様の目で確かめてみて下さい。読後、各自で答えを探してみて下さい。

 

 ただ、一言だけ確実なのは、私はこの作品を書いていてとても楽しかったですし、幸せな思いを何度もしてきました。私の話を聞いて下さった方、意見を下さった方、どんなものであれ感謝しない日はありませんでした。だからこそ、前々から楽しみにして頂いている方の期待を裏切ってしまうのが怖く、今こうして文字を打っている間も戦々恐々としております。

 

 今回のブログは発売の発表ということで、編集の弥生さんやイラストのじゅりさんとのやり取りも含め、内容面やヴィジュアル面で色々とこのブログで公開していきたいと思っております。

 

よろしくお願いします。