読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Stareatphenix -一ノ瀬芳葵-

小説を書いたり、読書をしたり、写真を撮ったり、ゲームをしたりします。電子書籍を「ハイブリッドライブラリー」さまより出版させていただいております。Amazonからご購入いただけます。よろしくお願いします。

Hybrid Libraryへのエール

前の記事で触れました合同誌Hybrid! ですが、これはそもそも弥生肇さんが有志を募って始めたライトノベル合同誌です。


私は立ち上げ当初は参加しておりませんでしたが、メンバーがかなりの数集まっており、それぞれが力作の短編小説を寄せたことから、この合同誌はかなりの厚さになってましたね。一部では「アルティマニア」(注:ゲーム「ファイナルファンタジー」の攻略本でデータを完全網羅したが故に辞書のような厚さになってしまったもの)と呼ばれてました。

 

最初のHybrid!は一冊で済んだのですが、これ以降、参加者の増加に伴って分冊が常態化してきます。2から4までは二冊組みで別売。コンセプトで参加者を割り振っていますので、二冊のうちの一冊だけを選んでも全く問題ないというスタンスでやられていました。


私が参加しているのは2の「R」と4の「ワールドサイド」ですね。


いずれもやりたいことをやらせてもらって、感謝しております。作品についての感想もちらほらとメールやメッセージで頂き、その反響に嬉しさを感じる時もありました。


先日行われたコミティアにて、Hybrid! 4については在庫が無くなったと弥生さんが仰られていました。そうなるともう4で書いたものは読めないのですかね。少し残念ではあります(追記:お聞きしたところ、Amazonにはまだ多少在庫があるようです)。


そんな風に紙媒体は印刷でお金がかかってしまうので、「在庫切れになったら新たに刷る」というのはよほどの人気が無いとできないことです。


新たに在庫を抱えるのは非常に恐ろしい!


その点、弥生さんが今年立ち上げられた電子書籍レーベル「Hybrid Library」はそういう心配が無くて良いですね。電子書籍ですので在庫の心配もありません。Amazonにていつでも購入することが出来ます。お手軽です。イベントや通販でなくとも手に入ってしまいます。


この「Hybrid Library」が従来のHybrid!と異なっているのは、「合同誌」の体をなしていないという点です。
これまでHybrid!で活躍してきた作家さんや新たに声をかけた人の個人の作品を、一つのコンテンツとして売り出していこうという思いがあるようです。
そうすることで、これまでの1800円ほどの合同誌を一作品ごとに分割して販売するという形になりました。
合同誌の各作品を買い手がチョイスして、それだけを買う……という新しい選択の形が生まれています。
今現在はラインナップも少なく、刊行ペースも速いとは言えませんが、これから確実に面白い作品がリリースされてくると思われます。

 

そこで、九月一日現在、発売されている作品をここに挙げてみました。

 

青春くろーび 「いすみゆつ (著), かじ (イラスト)」

http://www.amazon.co.jp/%E9%9D%92%E6%98%A5%E3%81%8F%E3%82%8D%E3%83%BC%E3%81%B3-Hybrid-Library-%E3%81%84%E3%81%99%E3%81%BF%E3%82%86%E3%81%A4-ebook/dp/B00WPZZ7M4/ref=as_sl_pc_tf_mfw?&linkCode=wey&tag=yay0f-22

 

 

スマイル 「今福エヌ (著), 鴨川彰 (イラスト)」

http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%AB-Hybrid-Library-%E4%BB%8A%E7%A6%8F%E3%82%A8%E3%83%8C-ebook/dp/B00WPZK66Q/ref=as_sl_pc_tf_mfw?&linkCode=wey&tag=yay0f-22

 

 

ダイヤモンドダスト: ―灰になった宝物―「弥生肇 (著), kyuri (イラスト)」 http://www.amazon.co.jp/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%80%E3%82%B9%E3%83%88-%E2%80%95%E7%81%B0%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E5%AE%9D%E7%89%A9%E2%80%95-Hybrid-Library-%E5%BC%A5%E7%94%9F%E8%82%87-ebook/dp/B0118DBZUQ/ref=as_sl_pc_tf_mfw?&linkCode=wey&tag=yay0f-22

 

ひめとり!「晴丸 (著), みやのより (イラスト)」

http://www.amazon.co.jp/%E3%81%B2%E3%82%81%E3%81%A8%E3%82%8A%EF%BC%81-Hybrid-Library-%E6%99%B4%E4%B8%B8-ebook/dp/B013JFEN6O/ref=as_sl_pc_tf_mfw?&linkCode=wey&tag=yay0f-22

 

『青春くろーび』は部活青春もの、『スマイル』はやや文学寄りの文芸作品、『ダイヤモンドダスト』はハイファンタジー、『ひめとり!』はラブコメ&バトルの王道ライトノベル
レーベルとして一歩一歩熟成していくように、様々なジャンルを取り揃えておられます。

 

そして、私もこの九月、十月中にはこのラインナップに加えて頂くことになっております。


タイトルは『私たちのバイクの旅と、ささやかながら与えられた救いについて』です。
発売日が近くなりましたら内容について告知させていただきます。

 

 

電子書籍レーベルという新しい試みから拙作を出させていただくこと、非常に光栄に思いますし、またその末席に加わわるということについて、普段の執筆よりも重圧がかかったのは確かです。


ただ、主宰の弥生さんが「いつも通り、好きなものを書いて下さいね」と仰って下さったので、こちらも吹っ切れさせていただきました。これまで書きたかったこと、書けなかったこと、そして書いてみたいなと思ったことを精一杯ぶつけました。


原稿そのものは、もう今年の初夏ごろには完成していたのですが、そこから鬼のようなチェックが入りまして、書いては直しの繰り返し、リサーチのやり直し、キャラ造形の検討し直し……キリのない修正作業がありました。


特に用語の使い方、助詞、句読点の検討箇所は多かったです。


打ち合わせ中も「こんな細かいところ、気にする人居るんですかねえ」とお互いに一回以上はぼやく場面があり、その度に「出来ることは全部やろう」と気を取り直すというやり取りを何時間も重ねています。

 

これは私の作品だけではないでしょう。


他の方々の作品も、弥生さんと本文を何度も書き直し推敲を重ねという行程を経ているはずです。
それは全て「多くの人に読んでもらいたい」という思いから……だと弥生さんは仰っておりました。
私も同じ思いです。

 

「売れる、売れない、流行る、流行らない」などなど、色々な声を聞いてきました。
書籍は売れるのか、どんな書籍が流行るのか……電子書籍は流行るのか、売れるのか……。
それを分析するのはとても良いことです。
ただ、それのせいでやりたいことが潰されていくなら、害の方が大きいと私は思います。
綺麗事だけで全てが救われる訳ではありませんが、それでも願わなければどこにも一歩も進めない。
私はこの「Hybrid Library」の取り組みを見るたびに、そんなことを思わずにはいられないのであります。